停電は、設備停止・安全リスク・事業継続に大きな影響を及ぼします。特に人の操作を待てない設備では、電源の自動切替が不可欠です。
自動切替器(ATS:Automatic Transfer Switch)とは、停電や電圧異常を検知すると、商用電源から非常用電源へ人の操作なしで自動的に切り替える装置です。ATSは、病院、データセンター、工場、ビル設備など、電源停止が許されない設備で広く使用されています。
本ページでは、
- なぜATSが必要とされるのか
- ATSの基本的な仕組み
- 双投型切替器(DT)との関係
- 手動切替器との違い
- 導入時に押さえる選び方のポイント
を、初めて検討する方にも分かりやすく解説します。
なぜATSが必要とされるのか
停電が発生した際、人の操作を待たずに電源を切り替える必要がある設備では、自動切替が不可欠です。ATSを導入することで、以下のようなメリットがあります。
✅ 停電時の電源切替遅延を最小化
└ サーバー停止や設備リセットのリスクを低減
✅ 夜間・無人環境でも自動切替
└ 病院・工場・通信設備など、常時稼働が必要な設備に有効
✅ 操作ミスを防止し、安全性・信頼性を向上
└ 人為的ミスによる事故やトラブルを回避
ATSの基本的な仕組み
ATS(自動切替装置)は、商用電源の異常を検知し、非常用電源へ自動的に切り替える装置です。
動作の流れ
- 通常時は商用電源を使用
- 停電や電圧低下を検知
- 非常用電源(発電機・バッテリーなど)へ自動切替
- 商用電源が復旧すると、設定条件に従い元の電源へ復帰
ATSを構成する主な要素
検知回路
商用電源の電圧や状態を監視する
制御回路
切替のタイミングや復帰条件を判断する
切替機構(双投型切替器)
商用電源と非常用電源のどちらか一方だけを負荷へ接続する
※ ATSの切替部には、安全に2電源を切り替えるため 双投型(DT)切替器の構造が採用されています。
双投型切替器(DT)との関係
ATS(自動切替器)は、電源の異常を検知し切替動作を自動で行う装置ですが、実際に「どちらの電源を負荷へ接続するか」を物理的に切り替える役割を担っているのが双投型切替器(DT:Double Throw Switch)です。
双投型切替器は、2つの電源のうちいずれか一方のみを負荷に接続する構造を持ち、
商用電源と非常用電源が同時に接続されないよう安全に切り替えることができます。
ATSでは、この双投型切替器に対して、
- 電源異常の検知
- 切替タイミングの判断
- 復帰条件の制御
を制御回路が行い、その指示に従ってDT切替器が動作します。
つまりATSは、
✅双投型切替器(DT)を中核とした切替機構
✅検知回路・制御回路を組み合わせたシステム
として構成されており、 DT切替器はATSを成立させるために不可欠な要素です。
手動切替器との違い
ATS(自動切替器)
- 停電を検知して自動で切替
- 無人設備・重要設備向け
- システムとしての信頼性が高い
手動切替器
- 人が操作して切替
- 設備停止を許容できる用途向け
- 構造がシンプルでコストを抑えやすい
設備の重要度や運用条件によって、手動切替かATSかを選定します。
ATSの主な使用例
- 病院・医療機関(生命維持装置、照明)
- データセンター・サーバールーム
- 工場設備、生産ライン
- ビル・商業施設の防災設備
導入時に押さえる選び方のポイント
ATSを選定する際には、以下の点を考慮する必要があります。
- 電源容量(定格電流・電圧)
- 非常用電源の種類(発電機・バッテリーなど)
- 切替時間・復帰条件
- 設置環境・盤組み対応の有無
専門メーカーに相談し、設備条件に合った仕様を選ぶことが重要です。
ATS製品について
高田製作所では、さまざまな用途・容量に対応した自動切替器(ATS)を取りそろえています。双投型切替技術を基盤に、高い信頼性を持つ製品をご提供しています。
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